- 0800-919-6866年中無休 9:00-18:00
- 無料見積もりはこちら
家庭菜園の害虫:てんとう虫(テントウムシダマシ)の駆除と予防策について
てんとう虫と言ったら春になると見かける可愛い昆虫の代表ですね。
アニメやキャラクターの他、歌でも可愛らしい印象のあるてんとう虫は害虫になるのでしょうか?
てんとう虫は家庭菜園などでアブラムシなどを食べてくれる益虫でもあります。
種類に分けるとテントウムシ科は、世界で約4500種類、日本では約200種類ほどが確認され、その中には虫ではなく葉を食害する仲間もいます。
その名は「テントウムシダマシ」と呼ばれるものや「オオニジュウヤホシテントウムシ」「ニジュウヤホシテントウムシ」がいます。
こちらのコラムでは
家庭菜園などで被害を及ぼすテントウムシダマシの駆除対策についてご紹介します。
目次
テントウムシの種類
テントウムシは、甲虫目テントウムシ科に分類される昆虫の総称。テントウ虫の種類は大きく分けて以下の3種類がいます。
1・草食系
2・肉食系
3・菌食系
身近な場所で見かける光沢のある鮮やかな赤と黒の斑点がナナホシテントウムシと呼ばれる代表的なてんとう虫です。
アブラムシなどの害虫を食べてくれる肉食系のてんとう虫は、可愛らしい印象を与えます。
他には、黄色やオレンジ色と白色の斑点があるテントウムシは、ウドンコ病などの菌類を食べてくれるキイロテントウムシなど菌食系のてんとう虫もいます。
家庭菜園などお庭で発生して、葉や果肉を食害する害虫になるのは「テントウムシダマシ」と呼ばれる草食系のてんとう虫です。
テントウムシダマシの発生はいつ?
テントウムシダマシは4月から10月頃が発生時期です。
成虫で越冬し、春先にはジャガイモの新芽を食べたり、葉裏に産卵をします。
1回の産卵で30~50個ほどの卵を産み付けます。孵化した幼虫は6月以降に成虫になり再び産卵をはじめます。
繁殖する回数は、テントウムシの種類によって異なり、ニジュウヤホシテントウムシは年に2回。オオニジュウヤホシテントウムシは年に1回となります。
ジャガイモの葉を食べた後は、その他の野菜の葉を食べてしまうため害虫に分類されています。
テントウムシダマシの見た目
テントウムシダマシは、赤っぽい褐色の背中に黒い斑点があるのが特徴です。
肉食のテントウムシに比べてツヤが少なく、黒い斑点が多く目立ちます。
黄色く細長い卵から孵化した幼虫は、タワシのような形でトゲが生えています。
家庭菜園の野菜を食害するテントウムシダマシ
ジャガイモやナスなど種類豊富な野菜を植えていると大量発生する原因にもなるので注意が必要です。
主にナス科やウリ科を好み、被害に遭う野菜は以下になります。
・ナス
・ジャガイモ
・トマト
・ピーマン
・トウガラシ
・シシトウ
・ホオズキ
・ハクサイ
・キュウリ
・カボチャ
・カラスウリ
・エダマメ
・エンドウマメ
・ゴボウ
テントウムシダマシの被害
テントウムシダマシは、成虫と幼虫共に葉の裏や葉の表皮を残しながら食害します。
葉脈(ようみゃく)を残し、表面をさざなみ状や網目状、葉が透けるように食べ跡を残し、ひどいと茎や果肉の食害する場合もあります。
食欲旺盛のテントウムシダマシが大量に発生し、被害を放っておくと、葉は褐変して縮むように枯れてしまいます。
葉の光合成によって実が大きく成長するキュウリやカボチャなどのウリ科の作物は被害に遭いやすく、植物生育の悪化や果実の寄生や収穫量の低下で農業者にとっては莫大な被害による影響が起こります。早めの駆除対策で被害を抑えることが大切です。
テントウムシダマシの駆除方法
テントウムシダマシの被害を放っておくと畑や家庭菜園の野菜に莫大な被害を与えてしまうため、テントウムシダマシの卵や幼虫、成虫を見つけたら早めに駆除することが大切です。
テントウムシダマシの駆除①殺虫剤を使わない方法
薬剤を使いたくない方、使わずに駆除する場合には、テントウムシダマシは、葉の裏や株の元に生息していることが多いので、全体をチェックしながら葉裏に卵や幼虫が付いていたらハサミで葉ごと切り落とします。
成虫は少しの振動で落とせるので、葉を揺らして落としたら、そのままにせず、カップや袋に入れて駆除しましょう。
こまめにチェックしながら卵の時点で駆除をしておくと被害が最小限に防ぐことができます。
テントウムシダマシの駆除②自然農薬での退治
家庭菜園では、農薬を使う事に抵抗がある方も多いのではないでしょうか。
ハサミで切り落とす他におすすめなのが自然農薬で駆除する方法です。
化学合成薬品より保存期間や効果の持続期間は短いですが、農薬を使用ぜずに害虫の駆除ができます。
・木酢液での駆除
・トウガラシエキスでの駆除
木酢液やトウガラシで駆除・予防することができます。
家にあるもので試すことができ、害虫予防になりますが、被害が広範囲に広がっている場合にはあまり効果が得られない場合もあります。
テントウムシダマシの駆除②殺虫剤を使う方法
殺虫剤を使用する場合、薬剤の使用条件や用量や注意点を守って使用しましょう。
殺虫剤(農薬)を撒く場合には、使用するタイミングが重要です。成虫や幼虫が発生する5月頃に撒き始めると良いでしょう。
目安は1週間に2~3回程度。卵が孵化して成虫や幼虫が発生初期に撒くのがおすすめです。
薬剤は、植えている植物に合わせて選び、ナス類では家庭菜園用のスミチオン乳剤などの農薬、ジャガイモは、ベニカ水溶剤、オルトラン水和剤が適しています。
テントウムシダマシの予防対策
テントウムシダマシの発生を予防するために、ジャガイモを植えている近くにナス科やウリ科の植物を植えないようにしましょう。
テントウムシダマシは初期のジャガイモの葉が好物です。ジャガイモの葉を食べた後には、ナスやキュウリなどの植物に移動して食害するので、隣接した場所に植えないようにすることで被害を防ぐことができます。
害虫予防として家庭菜園でも、ネットを張り害虫から植物を守るなどの対策が重要です。
まとめ
家庭菜園などで被害を及ぼす害虫、テントウムシダマシの駆除についてご紹介しましたが、春先から様々な害虫が発生してきます。
人へ害を与える様々な害虫たちの活動もはじまります。
丹精込めて育てた植物や野菜を守るためにも駆除対策を行いながらお庭での家庭菜園・ガーデニングを楽しみましょう。
厄介な害虫の大発生・駆除対策に困ったら、専門の業者に依頼するのも良いでしょう。
害虫駆除 | 千葉・東京・茨城の害虫駆除・防除・対策専門のQujolia(クジョリア)