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ハクビシンが住み着く原因と害獣対策
関東近郊、東京都内、千葉県、茨城県のエリアでは、ハクビシンの目撃情報が増えています。
電線や屋根、樹木や道路で猫でもないタヌキのような生き物を目にしたことはありませんか?
「一体なぜ?」
「どこからやってきた?」
SNSなどの投稿から東京に「まさかハクビシンがいるなんて!」と言った見慣れないハクビシンの姿に驚く人も多いのではないでしょうか。
ハクビシンは農作物被害をはじめ、住宅街に出没が相次ぐ地域では家屋に侵入して住み着く被害が起きています。
そんなハクビシンが屋根裏に住み着くと追い出すのは意外と難しいもの。
今回は、どうして人の住む家に住み着くのか。ハクビシンが家に住みついた時にどう対処すれば良いのか。ハクビシンの特徴や被害についてご紹介していきます。
目次
ハクビシンは何が危険なの?
まずは、ハクビシンの危険性について。
ハクビシンは私たちの暮らしに悪影響を与える野生動物として問題となっています。
一体どんな悪影響を及ぼし何が危険なのでしょう。
一見可愛らしい印象のあるハクビシンですが、実際に発生しているハクビシン被害をまとめてみました。
・家屋の天井裏や床下を走り回る
・ねぐらにして住み着く
・近くの菜園や植物・畑を荒らす
・大量のため糞が発生する
・威嚇で噛みつく・引っ掻く恐れ
・鳴き声・騒音被害で眠れない
・ダニや悪臭発生
・壁や断熱材がボロボロになる
・感染症の被害を及ぼす恐れ
上記のように人が住む家に侵入されてしまうと様々な悪影響を与え健康被害・建物被害なども起こしてしまうのです。
ハクビシンはどんな動物?
ハクビシンはネコよりもやや細長い体型。
ネコ目ジャコウネコ科の中型動物。
一見タヌキのようにも見えますが、顔に特徴があります。
おでこから鼻筋にかけて1本の白線が入り目元はまん丸。
性格は比較的大人しく臆病な動物で夜行性。
夜に活動する傾向があります。
人間に慣れていない野生動物なので近づいてくる人間に対して自己防衛や子どもを守るために威嚇することがあります。
牙をむき出し鋭い爪で引っ搔くなどの危険な一面もあり、ハクビシンにとって慣れていない人間に怯えながらも身を守るために必死です。
遭遇してもむやみに近づき刺激したり撫でたりするのは避けましょう。
ハクビシンはどこに生息・発生している?
育生地は、日本列島のほぼ全域。特に宮城県や福島県から中部地方にかけてと四国で生息が確認されています。
山間部の農家や住宅だけでなく郊外でも確認され、関東地区、東京都の住宅地でも目撃されるなど被害は日本各地で発生しています。
なぜハクビシン家にやってくるの?
なぜ何もないはずの屋根裏になぜハクビシンが侵入してくるのか。
それは餌を探し求め活動するなか、たまたま見つけた隙間に入ってみたら暗くて狭い空間がねぐらに最適な場所と認識するのかもしれません。
ハクビシンだけに限らず他の害獣も屋根裏はねぐらや巣にしやすい環境になります。
暗くて狭い空間。人や外敵の気配がない場所を選びやすいのは、ネズミやタヌキ、アライグマなども同様です。
ハクビシンにとっても外は危険がいっぱい。だからこそいつも移動しながら安全な場所を探していると言えます。
ハクビシンが家屋を選ぶ理由
・外敵から身を守れる
・ネズミや昆虫類などのエサを捕食できる
・暗くて狭い空間が安心できる
・雨風しのげる
・近くにエサがある環境
・子育てしやすい環境
安心できる場所を探し求めて外敵の少ない家屋を選んでいるのがわかります。
活発な時期に屋根裏に入られるとドタドタ・バタバタ走る音が目立ち、ため糞・糞尿によって天井にシミや悪臭がしてきたらハクビシン等の害獣を疑いましょう。
ハクビシンはどんな家に住み着く?
スリムな体型でジャンプ力も高く綱渡りも上手なので、電線や樹木から飛び降りて簡単に屋根に登ったりします。
そしてわずかな隙間から屋根裏へと侵入します。
狙われやすい家は、瓦屋根のお宅など劣化によってできた頭が入るくらいの隙間や穴がある家屋。
屋根裏や床下。倉庫に入り込んで住み着くこともあるでしょう。ご高齢の方だけが住んでいる家屋や、空き家など静かな家を狙う傾向もあります。
その家を選んだ原因は身を隠せて安心できる安全な場所だからと言えそうです。
ハクビシンのねぐらはいくつもある?
長い間、同じ場所に棲みつく傾向もありますが、複数のねぐらを持ちながら移動を繰り返しため糞をします。子育てのために使ったり、お気に入りの場所として複数の住処を持つ個体もいます。いなくなったと思ったら再び侵入されたり、一度居た場所に再び戻ってくることがあるので再侵入されないようしっかり対策することが大切です。
ハクビシンが住み着いたらどんな心配がある?
民家の屋根裏や軒下にに住み着くハクビシンは同じ場所に糞(フン)をする習性がありどんどん糞が溜まっていくので異臭や菌をまき散らすことになります。
放っておくと糞や尿が天井裏からお部屋の壁、天井に染みだしシミが付くようになります。状況が続けば木材や壁が腐食、カビや悪臭に悩まされリホームを行うほど家が傷んでしまうこともあります。更にはダニやノミなどの発生です。ハクビシンの体やフンにダニや寄生虫が湧き健康被害に繋がる恐れや心配が広がります。
ハクビシン以外の害獣とは?
人の暮らしに被害を及ぼすのはハクビシンだけではありません。
その他アライグマ、タヌキ、イタチなどの中型動物も屋根裏や床下、物置小屋などに侵入され住み着くことがあります。
同じ哺乳類動物でもある害獣には、ネズミやコウモリも同様に各地で発生しています。
中型の野生動物たちは、強い繁殖力と学習能力の高さを活かしながら活動しています。
それぞれの地域に馴染むように住み着き、彼らにとって快適な環境が整った場所で繁殖を繰り返していると考えられます。
ハクビシンやネズミが住みつく原因を改善
屋根裏はハクビシンだけに限らずネズミなどの動物も住みつきやすい場所。そんなネズミにとってハクビシンは大きな敵です。
ハクビシンはネズミを捕食するため追いかけ侵入してくることも考えられます。
小さなネズミがいることでハクビシンをおびき寄せてしまう原因にもなり得るので、ハクビシンとネズミが来ないように改善させましょう。
ネズミがいたらしっかり駆除
小さなネズミはすばしっこく賢い能力で、繁殖力の高い特徴を活かし建物のわずかな隙間を通って移動しながら住み着きます。
ネズミはわずかな隙間を通り抜け、壁と壁の隙間から屋根裏へ移動したり、家の中にまで出てきて食べ物を狙います。
外からの侵入口を突き止めて隙間を塞いだり、屋内に潜むネズミをしっかり捕獲するために粘着シートを設置して駆除しましょう。
ネズミの侵入口は小さな穴や隙間なので外から見つけ出すのが難しい場合もあります。
そんな時は糞(フン)などの痕跡やかじられた跡などを探し出して近くに罠を仕掛けてみましょう。
ネズミ被害は広範囲に及ぶこともあり駆除が難しい種類とも言えます。徹底的にネズミ駆除をしたい方は専門業者に依頼するのがおすすめです。
ネズミがいることでハクビシンがやって来やすくなったり、衛生的にも良くない環境です。この機会にネズミ対策をしておくと良いでしょう。
ハクビシンは捕まえたらダメ?
ハクビシンを勝手に捕まえてはいけません。
ハクビシンは鳥獣保護管理法によって許可なく勝手に捕まえることは禁止されています。
罠を仕掛けて捕獲したり、毒餌を与えて死なせることも原則禁止です。
やむを得ず捕獲する場合には、自治体や役所に手続きを行い捕獲許可申請を得ることが必要になります。
許可申請を得るまで、期間が約2~3週間と時間を要する場合があります。
すぐにでも解決させたい!申請不要の対策をしたい場合には、ハクビシンを直接傷つけたりせずに追い出す駆除・侵入口を封鎖する施工を行うのが一般的な駆除方法です。
それは生態系を守ることができることや駆除(追い出し)作業のコストを抑えることができるので、専門の駆除業者に追い出し駆除と捕獲駆除の相場を確認してみましょう。
忌避剤は効果がある?
追い出す駆除では、追い出すタイミングを見計らうことも大切です。
屋根裏に潜むハクビシンを忌避剤(嫌がるにおい)を充満させて自ら出て行かせる方法は、子育て中の時期は子を守るためになかなか出てはいかない場合もあります。
忌避剤以外にもハクビシンの嫌がるニオイや威嚇音も効果が期待できます。
ハクビシンの嫌がるニオイ
・天敵の臭い(アライグマなど他の動物)
・ニンニク
・石油
・トウガラシ
・木酢液
追い出すために是非参考にしてみてください。
ハクビシンはどんな所から入る?
ハクビシンなどの中型動物は、ネズミよりも大きい体なので頭が入るサイズの8~9㎝ほどの穴は簡単に侵入できます。
>屋根や床下などに入り込む侵入口は割と見つけやすいですが複数の侵入口があれば徹底的に塞がないと再び侵入してくる可能性があります。
完全に中にハクビシンがいないことを確認してから見つけた隙間や穴は、金網やパンチングメタル、材木をネジやビスでしっかり固定させて塞ぎましょう。
主に侵入口となりやすい場所は
・軒下の換気口
・屋根と屋根の重なった部分や隙間
・壁にできた隙間や穴
・床下基礎コンクリートの通気口
・増築した継ぎ目
ネズミ同様、ハクビシンも夜行性で夜に活動することが多い上に、臆病で警戒心も強いので姿を現すのは夜が多いでしょう。
ハクビシンを閉じ込めない
又、屋根裏の確認が不十分で、ハクビシンがいる状態で塞いでしまうと追い出すことができず、死骸が残ってしまう恐れも出てしまうのでしっかり調査としっかり追い出す駆除するためには専門業者に依頼するのが安心・安全です。
ハクビシン予防は何が大切?
一度追い出したハクビシンは、再び戻ってくることが想定されるため、またハクビシンが入り込まないように侵入口を突き止め封鎖しすることが大切です。
しっかりと隙間を塞ぎ、他にも侵入されてしまう場所がないか調査することも大切です。
入られてしまう隙間をしっかりと塞ぐことで侵入できなくなり諦めていなくなる効果は期待できます。
又、状況に応じて、建物のまわりに忌避剤やハクビシンが寄り付かないための対策も取り入れてみましょう。
餌となるものを移動したり、隠れる場所を与えないように工夫することも予防になります。
自分で駆除は危険?
ハクビシンに襲われる危険がなくても屋根裏や床下、屋根に登ったり、狭くて暗い床下に潜る作業や塞ぐ作業に集中してしまうとケガや落下などの危険が伴います。
例え成人男性の方や女性でも、作業に慣れていないと危険です。
又、ご高齢者やお子様がいるご家庭では作業中にケガや事故を招く危険があるので、周辺にいる家族、自身の安全の確保と無理のない範囲で行いましょう。
確実に駆除するなら専門業者がおすすめ
ここまでハクビシンの習性や家に侵入された時の自分でできる駆除対策についてご紹介しましたが、やはり慣れていないと自分での追い出しや塞いだりする作業までは手間も掛かり屋根や床下作業は危険がいっぱいです。コストを抑えて自分でやるのには限界があります。
そんな時には、専門業者に依頼して現地調査で被害の状況を確認したり追い出し、侵入口の封鎖、糞清掃、殺菌・防ダニ処理などを行ってもらいましょう。
家族のケガや事故を防ぐために経験豊富なプロに力を借りて徹底的に駆除してもらえます。
お近くの駆除業者や、口コミで人気の業者など専門業者は多く活動しています。口コミやホームページを活用して利用者の情報を得ながら信頼できる業者を選びましょう。
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まとめ:安心・安全な対策を
ハクビシンは見た目も可愛らしい動物ですが、家屋に住み着くことで様々な悪影響を与えてしまう厄介な野生動物です。
家屋に住み着くとダニやノミの発生。
糞害によって異臭や建物被害が深刻になる恐れもあります。
自分で追い出すことや侵入口を塞ぐ作業は危険が伴うので、無理のない範囲で行う他専門業者に依頼して安心・安全な対策をしてもらいましょう。
最後になりますがハクビシンは一年中活動しています。出没していたり侵入される危険がある地域では、しっかりお家の点検をしてネズミやハクビシンなどの害獣の侵入を防ぐ対策を事前に行うとコストや被害を抑えられます。
厄介な害獣を防ぐために今のうちに是非お家の点検してみてはいかがでしょう。
何か動物の気配を感じたら専門業者に依頼して調査してもらうことをお勧めします。