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シロアリの種類で被害が違う!種類別の特徴と駆除方法
住まいを蝕むシロアリといえば、体が白く小さいイメージを持つ人が多いでしょう。
シロアリには数百匹以上の種類が存在し、それぞれ特徴や家屋への被害が異なります。
シロアリを駆除する前に、まずは種類別の特徴や被害の違いを知ることが大切です。
そこで今回は、黒アリとの違いなども含めて、シロアリの種類を詳しく解説します。
目次
シロアリの種類|日本では24種類が生息!
多くの人はシロアリを黒アリの仲間と認識していますが、実は昆虫の分類ではゴキブリ目シロアリ科です。
見た目は蟻と同じようですが、白と黒の違いだけでなく、白蟻はゴキブリの仲間となるのです。
黒アリと違って食べ物や繁殖能力が違うため、私たちにとって少し厄介な生き物なのです。
シロアリは全世界で2200種類以上生息し、そのうち日本には約24種類が確認されています。
シロアリといえば住宅の柱や基礎部分に被害を与える昆虫と見られていますが、半数以上は土壌改良をするなど環境にいい影響を与える仕事をしているのです。
2200種類以上いる中で、家屋倒壊など暮らしに悪影響を与えるシロアリは5種類です。
その中でも一番影響力が高いのは「ヤマトシロアリ、イエシロアリ」の2種類です。
シロアリは種類で特徴が違う!簡単に見分けるコツ
シロアリは「女王アリ」「兵士の役割がある兵アリ」「エサを運ぶ役割がある働きアリ」と、ひとつの巣の中で役割が異なります。
木材を食い荒らすシロアリは、ヤマトシロアリとイエシロアリのどちらも働きアリですが、2種類の体長や色などが大きく異なります。
シロアリの種類別に特徴を確認しましょう。
| ヤマトシロアリ | イエシロアリ |
生息地 | 日本全土 (北海道北部を除く) | 西日本 |
女王アリ | 体長:約15mm | 体長:約40mm |
兵アリ | 体長:平均5mm 体色:褐色 頭型:長方形 | 体長:平均8.5mm 体色:淡い褐色 頭型:卵型 |
働きアリ | 体長:小さい(サイズ不明) 体色:乳白色 頭型:円形 | 体長:大きい(サイズ不明) 体色:乳白色 頭型:円形 |
羽アリ | 体長:平均5mm 体色:外側/黒い褐色 内側/黄色 羽の長さ:平均7.2mm 羽の色:半透明の褐色 | 体長:平均8.5mm 体色:外側/べっ甲色 頭部/暗い褐色 羽の長さ:平均11mm 羽の色:半透明のべっ甲色 |
生息しやすい場所 | ・土の中 ・湿った木材 | ・木材 ※湿度や乾燥に関係なく生息 |
特徴 | ・臆病 ・木材を住処として巣作りする | ・破壊スピードが早い ・土の中などに大きな巣を作る |
家屋に影響を与える働きアリは、どちらも体型や体の色が似ているため見分けが難しいです。
イエシロアリの方が体型は大きいので、サイズで判断してください。
シロアリは種類によって小さい!黒アリと区別するポイント
巣の中にシロアリが一定数以上に増えると、数匹に羽が生えて羽アリとして飛び立ちます。
よく温かい時期に見かける羽アリは、シロアリと黒アリのいずれか一方なので、それぞれの特徴を確認しておくと早期駆除が必要か判断できます。
| シロアリの羽アリ | 黒アリの羽アリ |
羽の長さ | 前後の長さや形が同じ | 前羽が長く後羽が短い |
胴体 | くびれがある(お尻が大きい) | 寸胴(頭部からお尻にかけてサイズが同じ) |
触覚 | 「く」の字に曲がっている | まっすぐで折曲なし |
歩行や止まっている時 | ・羽を重ねている ・羽を立てる | ・羽を背の上で重ねる |
羽アリがシロアリと黒アリを区別しやすいポイントは「体型」です。
シロアリの特徴は寸胴体型、黒アリは頭部や胴体、お尻と大きさが異なる体型なので一目で判断できます。
シロアリの羽アリには飛行能力がなく、風の力に体を乗せて新しい地へと向かいます。
着地した場所で新しい巣作りがスタートするので、見つけ次第早めに駆除するのが理想的です。
シロアリは種類によって羽アリになる時期が違う
シロアリの種類によって多湿を好むタイプもいますが、基本的にどの季節でも活動します。
最も活動する時期は春から秋にかけてで、冬になると活動スピードが遅くなるため、羽アリは寒い時期にあまり見かけません。
羽アリになるタイミングは巣の生息数によって異なるため分かりませんが、シロアリの種類で飛び交う時期は異なります。
| ヤマトシロアリの羽アリ | イエシロアリの羽アリ |
時期 | 4月後半~5月 | 6月~7月 |
時間帯 | 日中 | 夕方~深夜 |
ヤマトシロアリは暖かくなってきた春先の日中に多く飛び交います。
一方、イエシロアリは梅雨から初夏に多く見られ、主に薄暗くなる時間帯に飛び交います。
イエシロアリの羽アリは光に集まる習性があるので、注意して観察しましょう。
黒アリの羽アリは種類によって飛び交う時期が異なりますが、春(5~6月)から秋(9~11月)にかけて見られます。
黒アリは家屋倒壊になるまで大きな心配はありませんが、どちらの羽アリも同じ時期に見られるため、念の為、駆除の必要性を考えておくことが大切です。
まとめ|シロアリの種類に合わせた駆除が必要!
日本に生息するシロアリで、家屋倒壊などの被害を与えているのがヤマトシロアリとイエシロアリです。
2種類のシロアリは性格や行動力が全く異なるため、駆除する時は適した方法で対処しなくてはいけません。
また、シロアリは羽アリとして活動するケースも多く、黒アリと紛らわしい特徴があります。
見つけた瞬間に自分で駆除する人を見かけますが、巣ごと取り除かないと根本的に解決できません。
駆除する時は、シロアリの種類や特徴に詳しい業者に相談すると早期改善ができます。
