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シロアリ被害の家は地震時に倒壊する?!【シロアリと地震の備え】
地震災害の多い地震大国の日本で生活する私たちは、過去の大地震によって様々な被害を目の当たりにしてきました。
忘れてはならない「阪神淡路大震災」「熊本大地震」「東日本大震災」そして「能登半島地震」では、様々な被害を受け、倒壊した住宅の下敷きになるなど多くの犠牲が発生しました。自分たちもいつ身に起こるかわからない地震災害の備えや対策がとても大切であると痛感します。
目次
知っておくべき!建物を食害するシロアリと地震の備え
皆さんは、家屋がシロアリ被害にあっていると地震時に倒壊するリスクが高まるのをご存じでしょうか。
木材を食害するシロアリですが、食べられた家が突然崩れるということはほとんどありません。
しかし、耐久性が低下することで大きな地震で壊れてしまうリスクが高まるのは明らかであると言えます。
既にシロアリ被害に遭っている建物は、耐震強度が低下しているため、地震に弱い家になっている場合があります。
建物の耐久性など地震に強い家を維持することはもちろんですが、建物をシロアリから守り、気づきにくい被害でも早期対策が必要であると言えます。
「地震への備え」
自身や家族を守るための「防災への意識」が高まりつつありますが、気を付けなければならないのが害虫「シロアリ」の存在です。
こちらのコラムでは
シロアリ被害にあっている
家の倒壊リスク
駆除の必要性について解説します。
シロアリに木材をボロボロにされ、地震に弱い建物にならないためのシロアリ予防の大切さをみていきましょう。
シロアリで地震時に家屋の9割近くが全壊
阪神淡路大震災の後、専門家チームが被災地で被害状況を調査した結果、倒壊した建物のほとんどがシロアリ・朽廃による被害を受けていたという事実がわかりました。
木材の腐朽は、土台や柱の接合部や各所の釘打ち部などで、シロアリ被害はそれに加えて土台、柱下部、壁内の柱、木摺り下地、開口部の枠材、バルコニーなどでも見つかったそうです。
震災被害に遭われた建物の調査は様々な研究チームで行われ、特に神戸市東難区の倒壊被害実態調査では、シロアリ被害・腐朽ありの家屋の9割が全壊していたのに対し、シロアリ被害・腐朽がない住宅は2割程度が全壊しておらず、6割弱が軽微な損傷だったと言われています。
震災の被害が軽微で済んだ建物は、シロアリ被害を受けていないことがわかっています。
過去の地震災害で、建物が古い家屋で築年数の経過や劣化によって倒壊する原因のなかには、シロアリ被害が関係していることがよくわかります。
シロアリ対策は地震対策に繋がる
上記にご紹介した阪神淡路大震災の建物倒壊事例をもとに、シロアリ被害にあっている住宅は、地震を引き金としてほとんどの建物が倒壊すると言えます。
建物の災害を防ぐために、耐震に備えたリホームを考える方も増えたり、阪神淡路大震災で多くの木造住宅が倒壊したことから、新たな耐震基準の見直し、その基準をより厳しくした建築基準法が改正されました。
しかし、本格的なリホームや耐震補強、住宅の立て直しは費用が高額なため、なかなか行動に移せない方も多いのではないでしょうか。
なかでも、懸念されるのが築年数の経った木造住宅。劣化やシロアリによる被害で地震に弱い建物になっている住宅です。
今あるの家の寿命を守るために、何をしておくべきなのか。
そのひとつとして考えて頂きたいのが
シロアリの駆除や予防
シロアリ対策は地震対策にも繋がります。
シロアリ被害が軽度であれば、早期対策でシロアリの駆除をすべきでしょう。又、被害がまだ出ていない住宅も予防をすることをおすすめします。
シロアリ被害にあっている住宅は
地震に弱い!
シロアリ対策が必要な家の特徴
シロアリは土の中に生息し、移動も土の中や土のトンネル(蟻道)を形成しながら移動し、エサとなる木材を探して建物内に侵入してきます。
木造住宅・RC造住宅(鉄筋コンクリート造)・S造住宅(鉄骨造)でも木材を使用しているため、土の建物でも被害の対象となり可能性があります。
どうして?と思われる方も多いのでその被害の実態を詳しくみていきましょう。
木造住宅
木造住宅は、部材がほとんど木材で造られているため、他の構造の建物と比べたらシロアリ被害が深刻化する可能性が高いです。
新築時に、シロアリ予防(防虫処理)を行うことが多いですが、予防をしていない場合もあり得ます。
防虫処理をしていた場合でも、薬剤処理の有効期限は5年ほどので、継続しながら予防をしておくと良いでしょう。
雨漏りや水漏れ、自然災害などで水浸しになった場合には木材に余分な水分が含み、薬剤効果が低くなり、しろありが侵入される可能性もあるため、5年保証の間に1年・3年・5年ごとの点検をオススメします。
薬剤効果はおよそ5年なので、5年ごとに予防をすることで、シロアリから建物を守ることができます。
※老朽化による劣化や耐震補強が心配な方は、シロアリ対策だけでなくリホームを検討してみましょう。
雨漏りや水漏れのあった住宅
トイレやお風呂場の床下、台所の壁の中など目に見えない壁や床の中が水漏れによって腐朽していたり、屋根裏の雨漏りによって腐朽被害が発生します。
シロアリは湿気のある場所を好むため、腐食・腐れが進むとシロアリ被害が進行しやすくなる恐れがあります。
築年数だけに限らず、地域環境や建物の構造など様々な悪影響が原因でシロアリの侵入を許してしまう可能性があります。
RC造住宅(鉄筋コンクリート造)
RC造住宅は木造住宅よりもシロアリが発生しにくいとも言われていますが、床材・下地材など住宅の一部には必ず木材が使われているため、わずかなひび割れからの侵入やコンクリートをかじって侵入することもあります。
地震に強い鉄筋コンクリート造の建物であればシロアリ被害に遭っている場合でも、倒壊率は木造住宅よりも極めて低いでしょう。
しかし、床下のコンクリート構造が「ベタ基礎」「布基礎」でいずれの基礎でもシロアリ被害に遭う可能性はゼロではありません。
コンクリート構造の住宅の断熱材に穴をあけて侵入経路にすることもあります。
RC造住宅(鉄筋コンクリート造)とは、コンクリートを鉄骨で補強した部材を骨組みとした構造。 重くて硬い・耐火性・耐久性・遮音性に優れた建物です。高層マンションなどで採用されています。高気密であるため、通気性が悪く結露やカビができやすい。 RC造住宅でも、間仕切り壁や建具の一部に木材が使用されています。 |
S造住宅(鉄骨造)
鉄骨造の住宅は完全にシロアリと無縁と思われますが、玄関・和室・床を支える柱・床下には木材が使用されている部分がふんだんにあるので、鉄筋コンクリート造の住宅同様、シロアリの侵入、食害被害に遭う可能性があります。
鉄骨造の建物は、金属なので金属部分へのシロアリの発生を軽減できます。
鉄骨造の建物がシロアリ被害によって倒壊することはありません。
しかし、コンクリート構造のシロアリ被害は、コンクリートの厚さや硬さで駆除の妨げになるため、駆除業者でも駆除の根絶が難しいと言われています。
当然、駆除費用もかかり、何度も被害を受けてしまう場合もあるので、日頃からシロアリの予防対策をするようにしましょう。
S造住宅(鉄骨造)とは、鉄を柱や梁などの骨組みとした構造。高層ビル・体育館、柱を減らしたい大きな空間を作る事務所ビルなどで採用されています。
地震のなどの力が加わった際に抵抗して耐えるのではなく、ゴムのように変動して力を吸収するので、壊れなくても地震の時には大きく揺れたり、共振によって高層ビルが風で揺れることもあります。鉄筋コンクリート造は、戸建住宅・アパート・小規模な店舗で採用されています。 |
コンクリート建築の住宅でも木材が使用されている
そもそもシロアリは建物の構造を選んで侵入する訳ではありません。
シロアリは土の中から移動したり、羽アリの群飛でその時たまたま侵入した建物が「木造だった」「鉄骨だった」というだけで、木材がある場所まで蟻道を作って移動し食害をはじめます。
シロアリは、エサとなる木材がある場所や湿度が高く湿った場所を好むので、コンクリートは水を吸収捨て保つ性質があり、熱伝導率も高いのでシロアリが巣を作るには最適な環境になります。
木造住宅だけでなく、RC造住宅・S造住宅でも木材が使われれているため、決して「木造住宅だけがシロアリに狙われる」という訳でもないので、油断せず日頃から予防対策を心掛けましょう。
シロアリのいる家の特徴
シロアリが既にいる可能性がある家は、以下の特徴を持っています。
・庭や玄関に羽アリがいる
・基礎周辺に蟻道がある
・ドアや窓の開け閉めに違和感がある
・床がプカプカ軋む
・部屋の壁・柱の周辺に木くずがある
・浴室の壁や柱がボロボロになっている
・壁や柱を叩くとポコポコ空洞音がする
・床下の風通しが悪い
・押し入れ・床なども普段から湿気が多い
・庭先のウッドデッキなどの木製品が食われている
シロアリが出にくい家の特徴
以下はシロアリが来ない・寄せ付けにくい家は、以下の特徴を持っています。
・建物の基礎がベタ基礎になっている
・十分な高さの基礎になっている
・風通しの良い環境にしている
・地面・基礎が常に乾燥している
・屋根や外壁に雨漏りしにくい素材を使用している
・床下が点検しやすい環境になっている
・定期的に点検や駆除予防をしている
これらに該当している建物であってもシロアリ被害に遭う可能性もあります。定期的にシロアリ点検や薬剤処理での駆除予防をおすすめします。
シロアリから大切な家を守るためにできる対策
自分でできるシロアリ対策
・家の敷地にエサとなる木材や段ボール類
発泡スチロール・古新聞・プラスチックなど
廃材を放置しない。
・家の基礎まわりの風通し・日当たりを良くする
・床下換気口は塞がない
・雨漏り・水漏れした所は早めに修理する
・市販の防除剤・木材防腐剤を散布する
・徹底駆除・再発防止をするなら業者に依頼する
任せて安心!シロアリ対策(駆除・予防)は「5年保証付き」の業者がベスト!
業者に依頼すると作業内容の工程や薬剤の効果、人体への影響は大丈夫なのか。駆除費用はいくら掛かるのかなど、心配になられる方も多いのではないでしょうか。業者選びも難しいと感じる方へ良きアドバイスをご提案します!
まずは現地調査・お見積りは無料で行ってくれる業者が多いので、各業者にお電話やメールで確認しましょう。
高額になりがちな駆除・予防費用は、建物の状況や業者によって異なるので一概には言えませんが、概ね1坪あたり4,000円~6,000円前後。20坪の家なら10万円程度です。
あくまでも目安なので、きちんと費用の詳細がわかるようにお見積りをお願いし、「高い」「納得いかない」「比較してみたい」と感じたら相見積もりで他社と比較してみても良いしょう。
格安料金では、保証がない場合もあります。
5年保証付きであれば施工後、5年間の間に万一、再発した場合は無料で処理をしてくれる保証があります。必ず確認をしてから契約しましょう。
又、定期的に点検のお知らせがある業者なら、親切で信頼できる良心的な業者さんです。
シロアリ対策の他にもリホームなどをお考えの方は、依頼した業者がどちらも対応できるようであれば一社におまかせでき、割引などのメリットもあるかもしれないので、直接確認してみてはいかがでしょう。
まとめ
地震で家屋が倒壊するリスクの中には木材腐朽やシロアリ被害が関係していることがわかると、シロアリ対策の重要さもみえてきました。
大きな震災が起きた際はシロアリ対策だけでは、家を守れるとは断言できませんが、阪神淡路大震災の倒壊した住宅の大半がシロアリ被害に遭っていた事実は確認されています。
シロアリ被害は気が付かないことも多く、放置した状態が続くケースも少なくありませんが、シロアリ被害によって建物の耐久性が低下し、住宅の寿命を縮めてしまいます。
地震災害への備えはもちろんのこと、なかでも建物をむしばむシロアリから家や家族を守るために今、自分たちに何ができるのか。どんな対策をすべきか。この記事を読んで、少しでも考え直すきっかけになって頂ければ幸いです。
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